2011年の2月にサービスをスタートさせた「manaca(マナカ)」。
名古屋市交通開発機構とエムアイシーが発行する交通系ICカードです。
日本で初めて利用金額や利用回数に応じた「マイレージポイント」を採用して注目を浴びる存在となりました。
さっそく概要を紹介しましょう。
manacaとは?名古屋住みの人なら必ず知っている?
「manaca」は、名古屋を中心とする中京圏で私鉄や地下鉄に利便性を発揮する交通系ICカードです。
電子マネーとしての機能をもち、乗車ポイントとともに「お得」を実現できるカードとして注目されています。
プリペイド(前払い方式)タイプのカードであり、利用にはチャージが必要となる点を理解しましょう。
現金でもチャージは可能ですが、「お得」を最大限に引きだすにはクレジットカードの紐付けが欠かせません。
つぎの項目でおすすめクレジットカードを紹介します。
wellow card(ウィローカード)manacaの特徴、メリット・デメリット
クレジットカードと「manaca」を一体化させたのが「wellow card(ウィローカード) manaca」です。
カードデザインが斬新で宇宙を連想させており、「交通系ICカード相互利用」により全国への利用範囲拡大のみならず、クレジットカードとの連携で世界全体への広がりなど「壮大さ」や「期待感」を表すモチーフとなっています。
年会費は初年度無料。
2年目以降は税込み1350円かかるのですが、年間に1回でもショッピング利用をすれば無料となります。
「manaca」へのオートチャージも含まれますので、実質無料と考えてよいでしょう。
「manaca」の種類は3種類あり、国際ブランドの「Mastercard」「VISA」「JCB」と提携してそれぞれのカードが発売されています。
ちなみに、カードデザインには「星空デザイン」と「宇宙兄弟デザイン」があり、「Mastercard」「VISA」で「星空」、「JCB」で「宇宙兄弟」となります。
manacaのメリット・デメリット
つぎに、メリット・デメリットを紹介しましょう。
メリットはカード利用によりオリコカードの「暮らスマイル」ポイントが貯まる点にあります。
単位は「スマイル」であり、1000円のショッピングに対して「1スマイル」が貯まります。
ちなみに「1スマイル」は5円に相当しますから、還元率は0.5%ですね。
このスマイルポイントですが、年間利用累計金額により翌年における還元率アップを望めるシステムとなっています。
具体的には、年間利用累計額が50万円以上100万円未満で還元率が0.75%となり、100万円以上200万円未満で0.85%、200万円以上の利用で1%の還元率となります。
当然ながら「manaca」へのオートチャージも0.5%~1%のポイント還元がなされますから、「お得」を実現できるでしょう。
このオートチャージ自体が「ウィローカード」のメリットとなりますね。
ちなみにオートチャージ設定に関してですが、初期設定は残高が2000円以下となった場合に3000円のチャージです。
一定の範囲内であれば自由に設定を変えられますから、利用スタイルにフィットさせてください。
いっぽうデメリットとされるのは、還元率の少なさです。
カードショッピングに対してのポイント付与は歓迎ですが、0.5%ではなんとも少ないですね。(年間利用累計額が200万円を超えれば次年度から1%となるのですが……)
また、カードショッピングや「manaca」へのオートチャージを1年間に1回も行わなかった場合にかかる年会費「税込み1350円」もデメリット面となるでしょう。
μ’s (ミューズ)カードの特徴、メリット・デメリット
μ’s (ミューズ)カードの正式名称は「名鉄ミューズカード」です。
名古屋鉄道と三菱UFJニコスの提携により発行されるクレジットカードとなります。
国際ブランドの「VISA」と「Mastercard」が選べ、さらに「社会人用」「学生用」「ゴールドプレステージ」と種類が存在します。
ちなみに「ゴールドプレステージ」は充実した特典がポイント。
年会費は高いものの価値あるクレジットカードとなるでしょう。
「ミューズカード」があれば名鉄電車・名鉄バス・豊橋鉄道の定期券や連絡定期券購入ができ、しかも「ミュースターポイント」を効率よく貯められます。
ちなみに「ミュースターポイント」とは名鉄系列が用意する特典で、1ポイント=1円換算でショッピングなどに利用可能です。
ポイントを貯める方法は2つあり、ひとつはクレジットカード利用のショッピングで、200円(税込み)に対して1ポイント付与されます。
もうひとつは「ミュースターmanaca加盟店」で「manaca」利用することで200円(税込み)に対して1ポイント付与となるものです。
いずれの方法にせよ貯めたポイントは合算できます。
年会費は初年度無料、2年目以降は1350円(税込み)です。
1年間のカードショッピング額が50000円(税込み)以上になると次年度の年会費は無料となります。
50000円と聞けば難しいと思うかもしれませんが、公共料金の支払いをクレジットカード払いにすれば簡単に到達しますよ。
ミューズカードのメリット・デメリット
つぎに、「ミューズカード」のメリット・デメリットを紹介しましょう。
メリットとなるのは、ジョイント登録により「manaca」へのクレジットチャージができる点です。
「manaca」へのクレジットチャージで「還元率0.5%」、さらに「manaca」利用で「還元率0.5%」で合算すれば「還元率1%」を実現できますね。
ポイントのダブルゲットは嬉しいメリットではないでしょうか?
さらに名鉄百貨店でのお買い物に優待を受けられますから、機会が多い人にはおすすめとなりますよ。
名鉄の定期券購入ならば「ミューズカード」一択です。
中京地区で利用者の多い名鉄ですから、通勤や通学で使う場合にはクレジットカードポイントをつけながら購入できますよ。
いっぽうデメリットに関してですが、基本還元率の少なさですね。
「0.5%」の還元率では物足りません。
せめて「1%以上」なければクレジットカードとして不満が残るでしょう。
ただしミューズカード優待店や「manaca」とのポイント二重取りによって還元率アップを狙えますから、少ない還元率を上手におぎなってください。
この点に関しての情報は、あとの項目で触れることとします。
wellow card(ウィローカード)manacaとμ’s (ミューズ)カードの違い
それぞれを表組みして比較しましょう。
ウィローカード | (名鉄)ミューズカード | |
manacaへのクレジットチャージ | 名古屋市営地下鉄改札口でオートチャージ(85駅) | ミュースターステーションでチャージ(22か所) |
年会費 | 初年度無料、2年目以降は税込み1350円(年間1回以上の利用で翌年無料) | 初年度無料、2年目以降は税込み1350円(年間利用額5万円以上で翌年無料) |
発行事業者 | オリコ | 三菱UFJニコス |
提携国際ブランド | VISA,MASTER,JCB | VISA,MASUTER |
還元率 | 0.5% | 0.5% |
ポイントシステム | 暮らスマイル(各種ポイントへ移動可能) | ミュースターポイント(manacaへのチャージ利用可能) |
特記事項 | 多くの優待店舗あり | 名鉄系列店舗で優待あり |
それぞれに特徴がありますので、じゅうぶんに理解を深めてから選択するようにしましょう。
wellow card(ウィローカード)manacaをお得に利用できるおすすめの使い方
「ウィローカード」をお得に利用するには、「manaca」へのクレジットカードチャージが大きなポイントとなります。
また、「manaca」に対してオートチャージ機能をもたせられるのは、このカードだけとなるので、残高不足の不安を解消したいならば必携のカードとなるでしょう。
当然ながら「manaca」一体型クレジットカードが便利です。
その意味で、「ウィローカードmanaca」は希望をかなえてくれます。
つぎに、クレジットカードによるショッピングポイントを賢く貯めて、お得利用につなげる方法をレクチャーしましょう。
「ウィローカード」のショッピングポイントは「スマイルポイント」です。
通常では0.5%の還元率ですが、年間利用額により翌年の還元率アップを狙えるのは前述どおり。
年間200万円以上の利用で還元率を倍の1%までアップさせられます。
200万円とは難しい金額に感じるかもしれませんが、電気・ガス・水道料金などの恐恐料金支払いや電話代に「manaca」へのオートチャージ代を「ウィローカード」支払いにすれば、200万円も視野に入るはずです。
さまざまなショッピングを「ウィローカード」に集中させることで、想像以上にお得を実感できる使い方となりますよ。
μ’s (ミューズ)カードをお得に利用できるおすすめの使い方
「ミューズカード」はジョイント登録により「manaca」へのチャージを簡単にします。
入手したら名鉄主要駅や名鉄百貨店内にあるミュースターステーションへ出向いてチャージしてください。
名鉄定期券購入を視野にいれるならば「ミューズカード」の入手は必須でしょう。
さらに、名鉄百貨店でショッピングをする機会が多いならば恩恵は大きいですよ。
具体的には、通常で5%の割引を受けられ、しかも年間利用累計額によって翌年にさらなる割引アップを期待できます。
年間利用累計額が20万円未満は5%ですが、20万円以上50万円未満で7%、50万円以上100万円未満で8%、100万円以上で10%の割引です。
食品・喫茶・レストランやセール品は除外されますが、つねに10%割引を実現できればお得度が大きいですね。
もともと「ミューズカード」は名鉄系店舗でのお買い物に威力を発揮するクレジットカードです。
名鉄百貨店利用にスポットをあてて説明しましょう。
「ミューズカード」のショッピング利用で得られるポイントは「ミュースターポイント」。
1ポイント=1円換算で、食品・喫茶・レストラン利用で200円あたり2ポイント還元(1%)があります。
また衣料品や雑貨関係では200円あたり1ポイント還元(0.5%)となり、通常割引にプラスされるのです。
これらを合計してみましょう。
- クレジットカード利用による基本割引は5%
- 食品・喫茶・レストランは1%、衣料品・雑貨購入で0.5%
- クレジットカードポイントは0.5%
合計すれば6%~6.5%になりますね。
さらに年間利用累計額が100万円以上となる場合には翌年の基本割引が10%となり、合計還元率が11%以上となるのです。
名鉄百貨店に限定されますが、想像以上にお得度を実現できますよね。
ちなみに名鉄百貨店では期間限定でポイントアップ特別優待をおこなっています。
たとえば2019年6/5~6/9までの期間限定ですが、通常割引にプラスして「ミュースターポイント」の9倍プレゼントをしているのです。
食品・レストランでは通常割引がない代わりに「ミュースターポイント」5倍プレゼント、としていますから大きいですね。
このようにポイントアップ特別優待を上手に使うことでお得度は飛躍的にアップしますよ。
つぎの項目ではおすすめできる人を解説しましょう。
中京圏に住むならmanacaを持っておこう。カードごとのオススメできる人まとめ
wellow card(ウィローカード)manacaをおすすめできる人について
- 中京圏に住んでいる
- 「manaca」へのオートチャージに魅力を感じる
- 「manaca」との一体型カードを希望
- 年会費を無料にしたい
μ’s (ミューズ)カードをおすすめできる人
- 中京圏に住んでいる
- 名鉄の定期券購入をクレジットカード購入したい
- 名鉄系列店舗の利用機会が多い
- 名鉄百貨店でお買い物をする機会が多い
それぞれのカード特性を熟知して、お得な生活を送りましょう!