夫の給料が少なくて毎月の生活が苦しく、生活費を切り詰めて対応している人も多いのではないでしょうか。
しかし、節約にも限界がありますよね。
給料が低いことはすぐに解決できる問題でもないので、いずれ給料が増えることを期待しながらなんとかやりくりして過ごしているのが現状でしょう。
そこで、このページでは生活費の不足を補うためにできることを紹介します。
奥さんが1人でできる対策もたくさんあるのでぜひチェックしてみてください。
旦那の給料はどれだけ低い?まずは世間の相場を理解する
まず、そもそも旦那の給料が世間と比べて低いのか、高いのかを把握しておきましょう。
厚生労働省のデータによると、各年代の男性の平均賃金は以下のとおりです。
地域や年齢、職業による違いもあるので一概には言えませんが、傾向をつかむうえでは参考になるでしょう。
20代前半 | 210.5万円 |
20代後半 | 248.1万円 |
30代前半 | 289.0万円 |
30代後半 | 324.1万円 |
40代前半 | 358.7万円 |
40代後半 | 394.7万円 |
50代前半 | 424.0万円 |
50代後半 | 412.2万円 |
もし、夫の年齢の年収が平均と大きく変わらないのなら、少しは気持ちもラクになるのではないでしょうか。
苦しいのは自分だけではないとわかりますからね。
なお、大学、大学院卒になると年収で20万円から30万円ほど同年代と比べてアップします。
特に働き盛りともいえる40代は50万円から100万円ほどの差が出ることがあります。
学歴なども考慮して、あなたの旦那さんの給料が妥当なのか把握しておきましょう。
引用元:平成29年賃金構造基本統計調査の概況|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/dl/13.pdf
【悲報】収入は低いがプライドは高い。夫は面倒くさいものと覚悟する
収入が低くてもプライドの高い男性は多いです。
プライドの高い男性は、例えば後輩と飲みに行ったときに、特に理由もなくただ「先輩だから」という理由だけで代金をおごってあげることが多いようです。
「メンツを保ちたい」という意識が強いためこうしたムダな出費が減らず、いっこうに貯金が増えない悪循環に陥りがちです。
また、生活を切り詰めて生活するという感覚が妻に比べて薄いため、出費に対してあまり神経質になっていない側面もあります。

妻が一人で必死に節約する前に!収入不足を補う方法
妻一人だけが節約しても、家庭全体で節約していかないとなかなか効果は出ません。
そのため、まずは夫と以下のような点について話す時間を設けてみましょう。
- 夫と話合って解決案を模索する
- 将来に見通しがなければ、転職を一緒に考える
- 妻も働きに出る。妻の給料を増やす
- 家計の足しになる副業をする
- ふるさと納税、医療費控除などできる節税について考える
- 将来の不安に備えて少しでも資産運用をする
1.夫と話合って解決案を模索する
頭ごなしに「あなたの給料が少ない」と言っても円満な話し合いになりません。
むしろプライドを傷つけてしまい、夫が聞く耳をもってくれなくなって逆効果です。
少ない給料の中でどのように生計を立てていくのか、一緒に話し合うのが家計改善の第一歩です。
まず、今後必要になるであろう出費を以下のように箇条書きでまとめてください。
- 子供の学費
- 住宅ローン
- 老後の生活費
それぞれの項目について「大体○○万円必要になるから毎年20万円貯金していこう」などと具体的な計画を立てれば、夫もそれに協力していくはずです。
漠然と「お金が足りない」というだけでは何がどう足りないのか伝わってこないので、具体的な数字を夫に見せるのが効果的です。
2.将来に見通しがなければ、転職を一緒に考える
もし将来的に収入が伸びていくめどが立たなければ、早い段階で転職を考えた方が良いでしょう。
40代、50代と年齢を重ねれば重ねるほど転職も難しくなってしまいます。
例えば一貫したキャリアのある人や、手に職を持っているような人であれば中高年でも転職できますが、そうでない場合苦労する可能性が高いです。
同じような仕事でも、会社が違えば年収にして数十万円変わってくることも珍しくありません。
今は転職をサポートしてくれるエージェントも多いので、ステップアップも考慮してみましょう。
夫も今の給料に不満がありそうなら、そういったことを一緒に考えてみると話がスムーズに進むかもしれません。
3.妻も働きに出る。妻の給料を増やす
転職の相談をしても、なかには全く検討しない夫もいるでしょう。
今の職場に愛着があるような場合、無理やり転職を促すのも無理がありますね。
そんな時は自分自身が働くことも検討してみましょう。
正社員でなくてもパートやアルバイトで家庭を守りつつ働く方法もあります。
例えば、週4回パートに出て収入が毎月5万円増えれば、それだけでかなり違うのではないでしょうか。
仮に時給1000円のパートを1日4時間で週4回出た場合、1ヶ月換算で6万円から7万円ほどになります。
まだお子さんが小さいなどの理由で外に働きに行けない場合は、在宅ワークを行うことも可能です。

4.家計の足しになる副業をする
夫が仕事を一生懸命頑張っていても、職種や会社によっては働きに見合った給料がもらえないということもあります。
そのような場合、夫を責めるのもかわいそうですね。
ただ、夫にそういった仕事熱があるなら、職場だけにとどまらず副業で稼いでもらう方法もあります。
副業といっても今はとても多くの種類があります。
たとえばネットビジネス、転売、投資、クラウドソーシング系の作業、短時間アルバイトなどです。
何か夫の興味のありそうな分野の本を購入するなどして、さりげなく勧めてみるのも1つの方法です。
本業に支障の出ない程度のものを探してみてください。

5.ふるさと納税、医療費控除などできる節税について考える
節税テクニックを使って資金確保するのもお勧めです。
たとえばふるさと納税や医療費控除などです。
ふるさと納税とは、自分の住んでいる自治体に納税する住民税の一部を自分の好きな自治体に納める仕組みです。
「ふるさと」という言葉がついていますが、自身と何の関係もない自治体でも可能です。
そのため、多くの人が好きな返礼品をもらえる自治体を探して納税しています。
2000円の負担は必要ですが、返礼品はそれ以上の金額に相当するものが多いので、お米など生活必需品をもらうようにすればそれが節約につながります。
また、いわゆるOTC医薬品を服用している場合はその総額が1万2000円を超えた場合、その超えた分について所得控除ができます。
節約効果は微々たるものですが、少しでも節約したいなら購入したときのレシートはとっておいて忘れずに手続きをしましょう。

6.将来の不安に備えて少しでも資産運用をする
老後のことなど将来のお金が不安なら、資産運用についても少しずつ勉強しましょう。
国は、個人が資産運用をするうえで活用できる仕組み(NISA、iDeCoなど)をいろいろと用意しています。
投資というと難しく感じてしまうかもしれませんが、今は毎月1万円程度からでも始められます。
試しに投資をしてみるというだけならもっと少ない金額でもできます。
投資は元本割れのリスクがありますが、時間を味方につけるとリスクをおさえて運用することができます。
最初から失敗しないで利益を出せる人はいないので、小さな失敗をしながら少しずつスキルを高められるようにしてください。
それでもお金が足りなければ、一時的に借入する方法も
どうしてもお金がないということなら、一時的に借入をするしかありません。
小口の借り入れなら消費者金融よりもクレジットカードが簡単です。
クレジットカードのキャッシングなら、限度額に達していなければ審査もなく簡単に借りることができます。
そのため、問題がないときにクレジットカードをいくつか作っておくのも1つの方法です。
また、夫が正社員ならカードローンも検討しましょう。
ただし、借入をするときは同時に収入を増やすことを考えておいてください。
そうしないと借りたお金の返済のめどが立たないからです。

【弊害だらけ】夫の給料が安いことで起こる家庭内の不幸
夫の給料が安いと家庭内に悪循環を生み出します。
芸能人でも、夫が売れなくなった途端に離婚してしまうケースがありますね。
以下のような点に心当たりがあるなら、意識してその流れを止められるようにしましょう。
- お金のことで夫婦喧嘩が絶えない
- 子供の教育費など本当に必要なことにお金がかけられない
- 交際費を抑えてしまい、人付き合いが悪くなる
- 健康状態に無頓着になり、病気を悪化させてしまう
1.お金のことで夫婦喧嘩が絶えない
お金のことがきっかけで喧嘩が発生してしまうことがあります。
妻「今月これだけしか収入がないの?どうやって生活するの?」
夫「そんなこと言ったってしょうがないだろ。俺だって頑張ってんだよ。今まで食わしてやってるのに文句言うんじゃねー!」
このように、お互いの言い分がぶつかり合って喧嘩してしまうのはよくあることです。
「お金」という解決方法がわかっているのになかなか解決できないというもどかしさがあります。
2.子供の教育費など本当に必要なことにお金がかけられない
収入が足りなくて一番困ってしまうのは子供の教育費です。
ここは節約できることではないので優先順位が高くなります。
そうなると、夫のお小遣いや食費、光熱費などを切り詰めるしかありません。
子供が大きくなり将来大学を希望する場合、私立大学なら入学金や授業料を合わせると数百万円に及びます。
学費を確保するなら長期的な計画を立ててコツコツ貯めることが大事です。
3.交際費を抑えてしまい、人付き合いが悪くなる
切り詰める優先順位で高くなるのが交際費です。
人付き合いは惰性で続けてしまうことが多いので、それを断ち切ればある程度は節約ができるはずです。
ただし、他人からの誘いをすべて断ると疎遠になってしまいますし、いざ他人の助けが必要なときに連絡がつかなかったり、忙しいと断られてしまったりすることもあり得ます。
そのため、適切な関係を維持できる程度の付き合いはしておくべきでしょう。
4.健康状態に無頓着になり、病気を悪化させてしまう
収入が減ってしまうと無理をしてしまうケースが多いです。
例えば、ちょっと風邪をひいても「病院はお金がかかるから寝て治そう」などと、必要以上に出費を控えようとします。
しかしその結果、病気をこじらせてさらに費用がかかってしまうこともあります。
お金のなさで精神的余裕がなくなり、より家庭を圧迫してしまうことがあります。
金銭的な理由が原因での離婚は最終手段
資金不足が続くと最悪、離婚に発展してしまうこともあります。
結婚するときは「共に助け合って暮らしていこう」と決意していても、実際に収入が少ない状態が続けば相手に愛想をつかしてしまうこともあります。
特に夫が無気力で収入の少なさを開き直っている場合や、改善しようと努力しない場合は離婚に発展するケースも多いです。
離婚してしまう原因でよくあるのは浮気や不倫ですが、金銭的理由やギャンブルも多いと言われていますので注意が必要です。
まとめ:夫婦一緒に家計の現状を解決することが大切
以上、夫の収入が少ない家庭の改善方法を紹介しました。
心の余裕を失って、夫に強く当たりがちという人もいるのではないでしょうか。
ただ、そのような場合でも感情に任せるのではなく建設的な意見を提案し、夫と一緒に努力していく方向に持っていけば、最終的に収入も増えて夫婦円満になっていくはずです。
家計が苦しいのを夫のせいにしているだけでは始まりません。
夫も口にしないだけで、心苦しく思っている可能性もあります。
家庭は夫婦の協力で築き上げるものなので、できることは1つずつ取り組んでいきましょう。