アフィリエイトには様々なジャンルがあり、どんなことを記事にしようか、テーマについて悩んでいる方も多いでしょう。
そんな方がまず取り掛かりやすいジャンルのひとつに「トレンドアフィリエイト」と呼ばれるものがあります。
簡潔に言うと「リアルタイムで流行しているものをテーマにする」というアフィリエイトです。
しかしネット上では「トレンドアフィリエイトでは稼げない」という話題を多く見かけます。
これからトレンドアフィリエイトに取り掛かりたい方にとって、出鼻をくじかれるような情報ですよね。
ただ「トレンドアフィリエイトで全く稼げない」というわけではありません。
念の為おさらい。トレンドアフィリエイトとは?
冒頭でも簡単に解説しましたが、「いまリアルタイムで起こっている話題を取り上げる」のがトレンドアフィリエイトの基本的な手法です。
一般的なアフィリエイトでは、広告主から商品やサービスの広告リンクを受け取り、自分でブログやサイトを運営して収益を目指します。
基本的には検索エンジンからのアクセスを見込むことになるため、SEO施策やGoogleからのサイト評価が重要になります。
一方トレンドアフィリエイトでは、ニュースや話題の事件等について記事を書き、そこからアクセスを集めて広告収入を狙います。
商品やサービスについて記事を書くのではなく、トレンディな話題からアクセスを集めていきます。
- Twitterのリアルタイムトレンド
- Yahoo!リアルタイム
- グーグルトレンド
こうしたサイトでキーワードを拾い上げ、ニュースでの特集ネタやスキャンダルなど、「これからたくさんの人が検索し、情報を欲しがりそうなホットワード」を選んでいくのが特徴です。
トレンドアフィリエイト最大の欠点「ネタかぶり」をどう克服するか?
トレンドアフィリエイトでは、とにかく情報の速さが重要になります。
話題を追いかけるユーザーは、そのページにはすでに自分が知っている情報しかないとわかると、すぐに離脱してしまいます。
これではアクセスは集まっても、じっくり読んでもらうことは難しいですね。
そのため一度話題に上がったことは、すでに参入しているアフィリエイターがすぐに記事にしてSNSで拡散してしまいます。
そのようなアフィリエイターはひとりだけではありませんので、どうしても人気ネタは被ることになります。
とにかく情報をすぐに仕入れて記事化する、ということの繰り返しでアクセスを伸ばさなければなりません。
ネタ被りの他にもある、トレンドアフィリエイトのデメリット
トレンドアフィリエイトにはこうした「ネタ被り」以外にも、以下のようなデメリットがあります。
- 常に新しい記事を公開し続けないと収益には繋がらない
- 公開速度以外では他メディアや記事との差別化が難しい
- Google Chrome環境ではアドブロックによって収益が見込めないこともある
- サイト固定のファンがつかず、長期的な収益は望めないことが多い
多くのサイトで、「トレンドアフィリエイトはオススメしない」と言われている理由は上記のようなポイントにあります。
特に他のサイトとの差別化は成功か失敗かを大きく分けます。
サイト運営者本人の感想や指摘、より質の良い情報などが必要になります。
ただこうしたことは情報発信の遅れにも繋がるため、トレンドアフィリエイトを行う上で上手な戦略だとは言えません。
だからと言って粗末な記事ばかり量産していくと、検索エンジンからの評価が下がり、サイトそのものが大きく順位を下げてしまう可能性もあります。
クラウドソーシングで報酬単価の安いライターへ記事を外注する方法もありますが、これは「記事を書くだけで上位表示される」サイトにならなければ現実的ではありません。
このように、トレンドアフィリエイトで稼ぐことは決して楽なことではないのです。
安定して稼ぐには定番の芸能・ゴシップネタを避けること
そのような中でも収益を上げるためには、「芸能・ゴシップネタ」を避けて記事を書くことです。
トレンドアフィリエイトといえば、芸能人のスキャンダルや出演ドラマなどを追いかけるような記事をイメージする方もいるでしょう。
実際にそうした記事を多数投稿することで、短期間のうちに爆発的な稼ぎを生んでいる方もいます。
アフィリエイトをはじめて間もない方にとっては、アクセスの集め方やSEO施策について学ぶべきポイントも多いことでしょう。
しかし、ゴシップ情報のアフィリエイトサイトには以下のようなデメリットがあります。
- スキャンダルやドラマが落ち着いたら一気にアクセスが下がる
- 話題になっている間は常に記事を更新する必要がある
- 肖像権の問題などから写真・画像が利用できない
- 事務所からクレームが入る場合がある
- SNSで拡散され、炎上する恐れがある
このように、芸能・ゴシップ系記事は初心者が新しく参入するにはリスキーなジャンルと言えます。
特に人気アーティストや芸能人を取り扱うと、ページビュー数が上がる代わりに、炎上する可能性も高くなります。
これからトレンドアフィリエイトで稼ぎたい、と考えている方は取り扱わないほうが無難でしょう。
ジャンル特化型のトレンドサイトはこれからも稼げる
ここまでトレンドアフィリエイトのデメリットについていくつか紹介しましたが、唯一稼ぐ方法として「ジャンル特化」があります。
実は芸能ジャンルよりも、記事として書くネタの多いジャンルのほうが長く続けやすく、そして稼ぎやすいのです。
考えてみれば芸能ジャンルは「一発屋芸人」と同じで、当たるか当たらないかは取り上げるネタ次第です。
話題性が落ちれば気にかける人も去っていきます。
ジャンル特化し一本化すれば、少なくともそのジャンルに興味がある人の目につくことになります。
つまり、ユーザー層や特性をある程度ターゲティングした記事を書けば、それだけ返ってくるリアクションが増えていく、ということですね。
具体的なジャンルとしては、以下のようなものが考えられます。
- スポーツ全般:各種種目の大会、選手、オリンピックやワールドカップなどネタが豊富
- 趣味:サラリーマンの趣味や、老後に手をつけたい趣味、新規開拓できる趣味が多い
- 娯楽:レジャー施設の期間限定イベントや、時季ネタ、映画、旅行先の見どころスポットなど
- 食べ物:評判や感想、口コミをまとめたり、実際に行った写真を掲載したりするなど
- ガジェット:最新のiPhone、Android、電化製品などについての感想や比較
こうしたジャンルは記事ネタの底付きがなく、また幅を広げやすいことが大きな利点です。
芸能ジャンルのように毎日ゴシップを追いかけなくても、自分の好きなジャンルを深く掘り下げていくだけで評価されます。
とはいえ競合の多いジャンルも多いため、参入する際にはよく研究したうえでサイト制作に取り組みましょう。
無料のブログサービスで展開しても良いのですが、より長期的に続けるのであれば、WordPressなどでサイトを作り、定期的に記事を投稿できる環境を整えるのがベターです。
毎日コツコツと視野を広げて、同じジャンルの中でも取り扱えそうなカテゴリを増やしていきましょう。
まとめ:自分の得意ジャンルを作れば、市場を独占できる可能性もある
「トレンドアフィリエイトは芸能・ゴシップを取り上げる」という定説は、今や過去のものとなりました。
昨今では炎上リスクやデマの恐れもあり、情報が不確定なまま拡散され、大きな問題となるケースが多くなっています。
もしもこれから参入しようと考えているのであれば、このページ後半で紹介したようなジャンルを中心に検討するとよいでしょう。
できれば自分の経験や、好きなこと、より知識を深めたいと思えるような得意ジャンルを取り上げると、モチベーションを保ちやすいですね。
今のアフィリエイトのトレンドは「長く同じジャンルを手がけ、稼ぎ続けること」です。
短期間の収益にとらわれず、ひとつひとつの記事を丁寧に仕上げていきましょう。